中学生や高校生の数学の質問対応でよくあることなのですが、
計算の煩雑さと問題の難しさを混同してしまっている生徒さんが結構いらっしゃいます。
むずかしい問題では全然ないのに、「難しい!」という感想が聞こえてくることがあるのです。
考え方自体は決して難しくなくても、計算のややこしさで大事な部分が見えなくなって、「難しい」と感じてしまうようです。
とてももったいないことです。
計算のややこしさなんて、難しいうちに全然はいらない!
一方で、小学生の頃から四則演算、方程式など先取り先取りですいすい進めてしまっているお子様の場合、
数学でほとんどつまづかないため、地域トップの高校(大分なら上野丘高校ですね)にでも割とすんなり受かってしまうようなケースも多々見てきました。
以前、このシリーズの記事でお伝えしたのですが、共通テスト(旧センター試験)はお父さまお母さまの時代よりも、解かなければ行けない問題数・計算量ともに莫大な量になっています。計算スピードの速さがかなり重要になっています。
できれば、小学生の早い段階で、四則演算がスラスラとできるようになるようにサポートしてあげてほしいと思います。
東セミなら、きらめきっずのそろばんがおすすめです。
小学生のうちに暗算の1級~3級に合格することを目標にしていただけると、中学生・高校生になっても計算スピードで困ることはなくなると思います。
加減乗除の計算はこれでかなり高いレベルまで到達できます。
さらに、個別やクラス授業で、それ以外の計算(分数など)やドリルをこなしてほしいです。
その上で、小学生なら、
・単位量あたり
・割合
・比
が最重要単元です。この辺りの単元の問題がちゃちゃっとできるようになっていれば、小学生の算数の勉強としてはかなり良い感じです。
中学生になったら、
・因数分解
・文字を含む分数計算
・等式変形
・指数計算
はすいすいとできるように。
一次関数、二乗に比例する関数を得意にしておくと、高校生になっても安心です。
高校生になったら、
とくに、理系の積分計算はかなりの重量級の計算量が必要とされる問題が、当たり前のようにでてきます。e^(-x)×(三角関数)の積分など呼吸をするかのごとくさらさらとできるように。
2週前の金曜日、小学4年生のある男の子が授業終わりに「今日の算数は難しかったー」と報告しに来たので、どんな内容をやったのか聞いてみました。通分が必要な分数の足し算引き算をやったとのことでした。通分するために分母の最小公倍数を考える段階がうまくいっていないようでした。
そして1週間後の金曜日、その男の子に「先週難しかったって言ってたところはできるようになったのかい?」と聞いてみたら、「どこが難しかったっけ?」という返答。「分数の通分のところだったじゃん」と諭してあげて、試しに数問、ちょっと難しめの意地悪な問題をつくってその場で解かせてみたところ、
すらすらと、こともなげに解いてしまいました。
「こんなのどこが難しいんだっけ?」
と言ってました。
1週間できちんと宿題をこなして、できるように仕上げてきたのでしょう。
彼は良い勉強ができているようです。