つい2日ほど前のこと、ネットのとある質問掲示板(知恵袋ではありません)を見ていたら、
「子供が勉強しなくて困っている。親の自分よりも学力が低い。どうしたら勉強するようになるのか」
という相談を発見しました。、なぜか今回はちょっと心にひっかかるものがあって、これに関して色々と調べてみました。
割と、これに関しては保護者様に対する辛辣な回答が多くて、紹介するのは憚られます。
興味があったら、その内容はご自分で調べてみると良いかもしれません。参考になるものも含まれていますから。
ここでは、客観的なデータが分かるものとして、国立教育政策研究所のウェブサイトからお茶の水大学の調査を見つけたので紹介します。
https://www.nier.go.jp/17chousa/pdf/17hogosha_factorial_experiment.pdf
子どもの学力と、家庭の社会経済的背景(SES)について様々な角度から多くの研究者が分析したものをまとめたもののようです。
学力の高い層は、家庭で親と子供がどのように接しているかが、客観的なデータとしてわかるものになっています。
よく言われていることとして、子どもの学力と親の所得に正の相関があるという事実がありますが、親の所得が低くてもその状況をはねのけて高い学力を獲得する子供もいるわけです。
実際、SESの不利な状況の子どものほうが、そうでない状況の子どもより学力の標準偏差が大きく(つまり、学力の分布のバラツキが大きく)、環境だけでは学力は決定されないということを示しているのだそうです。
そういった、いわゆる「不利な状況」にあっても学力を伸ばす家庭がどのような取り組みを行っているかの分析なども読むことができ、非常に興味深い内容となっています。
ご家庭でのお子様との接し方について、参考になる部分が多いかと思いますので、興味があったらぜひ読んでみてください。
https://www.nier.go.jp/17chousa/pdf/17hogosha_factorial_experiment.pdf