親の背中BLog
10月29日の日曜日は東セミの南大分教室に
大分市内の3つの私立中学(岩田中・大分中・向陽中)の先生が来てくれて、
学校のお話をしてくれました。
私もwebで参加して聞いていましたが、
どの中学校もそれぞれの特長をお話しされていて、
どこも魅力的でしたね〜。
私の母校である岩田の児玉校長も頑張っていて、
元気をもらいました!
さて。
これから中学受験をお考えの保護者の皆様に
知っておいてほしいことがあります。
中学進学後の進度、です。
私は岩田学園出身なので、私立の進度はめちゃくちゃ理解しています。
(塾先生で一貫校出身の先生はどちらかというと少ないと思います)
まず、多くの保護者の皆様が知っていること。
『中2で中学校の内容を終わらせて、中3から高校内容に入る』
ということ。
で、これは正しいとも言えますが、実際には違うとも言えます。
実際には英数はこの表現は正しく、国理社はもう少し時間をかけているイメージです。
※シラバスベースではありますが、毎年進度の前後は確実にあります。
今年の中1生の数学の進度は次のようになります。
一貫校は、数学は代数(計算・グラフ要素)と
幾何(図形要素)に分かれて進みます。
まずは幾何の進度を見てみましょう。
図形的な要素は、附属中学はまだ一切扱っていないのに対して、
豊府中は半分、向陽中はほぼ1冊授業が終わってしまっているわけです。
実は、今年の向陽中は過去一で速い進度だと思います。
東セミでは学校よりも先に授業をして、学校で復習をすることで、
学習の効果を高めようとしています。
目次をもう一度、よく見てください。
中2内容まで含まれているこの内容を
入学して7ヶ月でほぼ終わる勢いなんです。
では、代数の進度も見てみます。
附属中は、いわゆる中1生で学習する内容・進度です。
対して、豊府中は幾何を進めながら代数も半分終えている状況です。
11月は代数・幾何ともに不等式の単元を扱って、代数の学習を進めていくようです。
一方、向陽中は…。
幾何と同様、凄まじい勢いで進んでいます。
11月中には終わるような進み方ですね。
みなさん、イメージ通りでしたか?
やはり想像を超える速さだということがわかると思います。
学年別の数学学習内容・進度は次のイメージです。
おおよそ、中高一貫校経験者でないと、
その進度はイメージが湧きにくいのではないか
と思います。
通常3年で学習することを、向陽中学は1年半で学習を終えると考えると良いです。
塾の授業も、ほぼ余裕がありません。
講習会も先取りをしていくわけです。
このような進度だからこそ、東セミの中高一貫校生専用のTOPチームは、
受験が終わった1月から中高一貫校が学習する
数研出版の体系数学(塾では体系問題集)を使って、
TOPスピードで先取りをしていくわけです。
まだ比較的時間のある小学校のうちに、学習を積み上げていくのです。
この設計だからこそ、中学進学後に学校になれる時間も取れるのです。
まとめとして、お母さんにお伝えしたいこと。
一貫校は、英数の進度は早いです。特に数学は早いです。
計算があやふやだったり、計算の工夫に慣れていない生徒は苦戦しやすいです。
また、『比』の概念があまりないと、計算の工夫や図形の問題の時に、
理解にめちゃくちゃ時間がかかるということが発生するわけです。
だからこそ、小学校のうちに計算を鍛える。
そして、中学受験の勉強の醍醐味である『比』を楽しむことは大事だなぁと思うわけです。
保護者様ご自身が一貫校に行っていないのであれば、
その進度などはしっかり塾の先生に聞きながら、
小学校のうちに学習すべき内容の優先順位を考えていきましょう。
合格するために!ということであればお話は別ですが、
中学受験がゴールではありません。
どのような学習をしていくべきなのか。
実際の進度を見ると、どのような学習をすべきなのかは明白ですよね。
私は中高一貫校の学習進度で育ちましたので、その良さを実感しています!
来週末は、中1〜3の東セミTOPチームのみなさんに、
中高一貫校に進学した高3生が
勉強方法などを話に来てくれます!これも貴重な機会ですね!