親の背中
先週は豊府中や向陽中の期末考査があり、
今結果が続々と却ってきています。
公立中学と違って、順位が科目ごとや3科目順位、5科目順位、全科目順位なども出ます
(学校によって出る順位は異なりますし、向陽中学さんは中1の間は上位しか順位が出ません)。
先生としてしびれる瞬間です。
できた〜!とか、もうやばい〜とか、いろんな声が聞こえてきます笑。
今回は、これからお子様の中学受験をお考えの保護者様へのお話です。
①俯瞰する(マジで一喜一憂しない!)
②お子様を信じ続ける
③『その1手間』を大切にする
少し耳の痛いお話になると思いますが、大事なお話です。
今回は①について書かせていただきます。
中高一貫校に進学するということは、
そもそも勉強の優先順位が高いという大前提でのお話です。
前述の通り、中高一貫校では順位がバシッと出ます。残酷なくらいに。
もし、120人中115番だったら…、ということを親として想定したことがありますか?
当たり前ですが、どの学校でも、必ずその順位になる生徒がいるわけです。
しかし、案外想定していない方も多いのではないかと思います。
なぜそう思うのか?
テストの点数を言ったらお母さんにキレられた〜というお話を良くきくわけです。
で。その上で、
ゲーム没収された〜とか、携帯没収された〜とか。
これもあるあるではないでしょうか。
他にも、結果が出なかった時、もっと勉強しなさい!と結論づけられ、
勉強時間を伸ばすことになったという生徒もいます。
では、これらの生徒の次のテスト結果はどうなったと思いますか?
1回だけは結果が出ます。
が、必ずまた元に戻るんです。
アメとムチや勉強時間を長くするだけでは根本の解決になっていないからです。
今回向陽中で(自称)テストで失敗した!という生徒がいます。
数学が最も得意なその生徒。
まだ結果は発表されていませんが、すごいことになっている可能性が高いです。
その生徒は『数学で時間配分を間違えて、代数の問題で白紙のままが多かった』と。
正直、この生徒は、原因を自分で把握しているので、次回でリベンジなるでしょう。
なんの勉強をするべきか、自分を俯瞰してみて、計画を立てること。これが大切ですね。
さらに言えば。うまくいく生徒の特徴。
①学校の授業の中で理解してしまう
②勉強する際の集中力が高い(短期集中)
③習慣化している
特に①。これは本当に大切だと思います。
中高一貫校に進学する場合、授業進度も早いので、後から復習すればよい、
というのがかなり難しいのです。
だからこそ、塾として、塾の授業で先取りをして、学校の授業で復習するという
流れにこだわっているわけです。
さて。
中学受験を終えると、
親として『よく頑張った』という気持ちになるのはめちゃくちゃ
よくわかります。が、だからと言って、
それ以降は自分で勉強しなさいね〜というのは超短期視点のお話なんです。
進学後こそ大変なわけです。
小学生のうちはまだ時間があります。勉強もゲーム感覚でできます。
中学受験を終えてから中学進学までに勉強の貯金を作ることって、
お子様にとって一番負担が少なく済むことなんです。
東セミでは中学受験を終えた1月から
中高一貫校のテキストを使って学習をスタートさせます。
継続して勉強させて欲しいですね。心からそう思います。お子様のためです。
また、小学6年生になってから、中学受験したいんですけど間に合いますか?
というお問い合わせをいただくこともあります。
間に合うかどうか、という点だけで言えば、なんとかなります、という返答になります。
しかし、お子様のことを考えれば、小4生になる直前の2月から勉強を始めた方が、
お子様にとっても、サポートする保護者様にとっても、負担が少なく済むことなんです。
お金がかかる、とか、時間がない、という要因もあると思います。
知らず知らずのうちに基礎学力が身についていた方が良いのは誰でも
理解できることだと思います。
また、合格ということだけでなく、
中高一貫校に進学後は、レベルの高いことを早いペースで学習していくことはわかっていることなので、
より早い学年から
①英語の学習を小さいうちから初めておく、
②読み書きそろばん(読書・漢字・計算)という3つの基礎学力を
早いうちに養成しておくことということが大切になると思っています。
このように、基本的な視点・考えを持っていくことこそが必要です。
定期テストの結果で一喜一憂するのではなく、
①今後どのように学校の授業の理解度を高めるのかをお子様と一緒に考えていくこと、
②そのために日々の学習方法をどうするか、
③通常時とテスト前の学習習慣をどう組み立てていくかということを
塾の先生と一緒に作り上げていけると良いですよね。
この俯瞰して考えることこそが親としての役割だと思っています。
お子様の視点と同じところでドンパチしても、根本の解決にはなりません。
お子様の発言にカチンときたら。塾の先生に戦ってもらいましょう。
随分それで前に進んでいきますよ。
最後に。上記すべてのことに必要なことが、お子様に対する存在承認です。
できていることをしっかり認めることです。その安心感なしに、
叱ったり喧嘩したりしていれば、前には進みません。
普段からできていることをしっかり承認していく声掛けができているか。
これも同時にお願いして今回のブログを終えたいと思います。
いいたいことの半分も書けていませんが。
また別の機会に追加していきます。
◆今回お伝えしたかったことのまとめ