令和3年度 大分県公立高校入試 分析結果!!

2021-06-30 10:31

令和3年度大分県公立高校入試の正答率が発表されました!

 

みなさんこんにちは!

大分、宮崎、そして福岡の学習塾東セミの大野です。

 

今回の高校入試を科目ごとに分析すると、いろいろことが分かりました!

早速、傾向差がつく問題来年の入試で必要な力をお伝えしていきます!!

 

Ⅰ.全体の傾向

 令和3年度の5科目平均点は157.5点でした!

 科目別はこちら

  ・国語:29.8点

  ・社会:35.1点

  ・数学:33.0点

  ・理科:33.9点

  ・英語:25.8点

 一番大きな特徴は、2年連続で200点以上の割合が増加していることです。

 そのため、高校によっては例年以上に高得点が求められる入試となりました。

 

 5科目の全体としては同じような形に見えるかもしれませんが、1つ1つの科目を見ていくと、分布が大きく変わった科目もあります。

 これから順番に詳しく紹介しますね!

 

 

Ⅱ.科目ごとの傾向&差がつく問題

ここからは科目ごとに、傾向と正答率から分かる差がつく問題をお伝えします!

 

★英語

 唯一平均点が下がったのが英語でした。

 それも前年度から-9.1点大幅ダウン

 40点以上の割合が減少したことで、普段高得点を取れている生徒にとっては差がつきやすい入試となりました。

 逆に30点未満の割合が増加したことで、成績が中位の生徒にとっては差がつきにくい入試となりました。

 英語では大問1のリスニングで差がつきやすかったと考えられます。

 下の表は過去3年の単語数と正答率をまとめたものです。

 単語数が増え、スピードも速くなったことで一気に難しくなりました。

 平均正答率は53.5%と昨年から-16.4%超大幅ダウン

 大学入試共通テストのリスニングでは1回読み問題もあり、リスニングは正解しやすいというこれまでのイメージとは大きく変わってきています。

 

★社会

 平均点の上がり方が1番大きかったのが社会でした。

 それも前年度から+8.2点大幅アップ

 40点以上の割合が増加しており、得意な人にとっては差がつきにくかった入試となりました。

 そんな中、社会で差がついたのは記号選択の問題です。

 下の表はすべての問題の正答率をまとめたものです。

 青字は正答率50%以下の問題、水色はそのうち記号選択の問題を表しています。

 

 

 正答率50%以下の問題は18問あり、そのうち記号選択は12問と大部分を占めていました。

 社会の記号選択は、資料を読み取る→選択肢の判断という流れで解いていきます。

 その際、教科書の太字+αの内容が役に立つことが少なくありません。

 

 実際に歴史では、織田信長の安土城があった都道府県を答える問題がありました。

 みなさん、分かりますか!?

 今後は教科書にある内容を、もう一歩踏み込んで学習するといいかもしれません。

 

★理科

 平均点は33.9点と前年度から+2.5点アップ

 50点以上の割合が大きく増加しており、上野丘高校や舞鶴高校では50点以上を求められるハイレベルな入試となりました。

 理科は大問4の化学で差がつきやすかったと考えられます。

 下の表は大問1から大問4までの正答率をまとめたものです。

 青字は正答率50%以下の問題を表しています。

 大問4の化学分野の平均正答率32.4%と他の分野よりかなり低くなっています。

 化学分野では、化学反応式やグラフ、物質の確認方法、計算と総合的な力が求められました。

 (1)で出題されたうすい塩酸と炭酸水素ナトリウムの化学反応式は、固体・液体・気体がそれぞれ発生するため、学校の定期テストでも出やすい問題です。

 

 東セミのYouTubeチャンネルに解説動画がありますので、ぜひご覧ください!!

 https://www.youtube.com/watch?v=Ss7pOsZNb_0

 

★数学

 平均点は33.0点と前年度から+1.1点アップ

 40点∼49点の割合が増加していますが、50点以上の割合は低くなっています。

 正答率が1%を下回る超難問もありますので、解ける問題で確実に正解できた人が高得点を取れたと考えられます。

 数学は大問3(2),大問5で差がつきやすかったと考えられます。

 大問3(2)は一次関数の問題で、大問5は空間図形の問題でした。

 大問3(2)では求め方を答える記述問題が、大問5では長さの一部が文字の問題がそれぞれ出題されました。

 どちらも昨年まではなかったタイプで、正答率が50%を下回るやや難しい問題でした。

 解く過程を説明したり、問題の捉え方を変えたりと数学的な思考力が求められます。

 

★国語

 平均点は29.8点と前年度から+0.7点アップ

 昨年度と同じような得点分布となりました。

 国語は大問2,3の記述問題で差がつきやすかったと考えられます。

 下の表とグラフは記述問題の得点分布をまとめたものです。

 2点∼4点の配点となっていますが、0点の割合が非常に高くなっています。

 記述問題は、出題者が求める答えをピンポイントで解答する読解力が求められます。

 学校の国語のワークで記述の部分が解答丸写しの人は要注意です!

 記述力は毎日ノートでも上げることができますので、日々の積み重ねを大事にしましょう!

 

 

Ⅲ.おわりに

 東セミYouTubeチャンネルには令和3年度はもちろん、平成29年度以降の大分県公立高校入試の解説動画があります!

 ぜひ入試勉強に役立ててください!

 https://www.youtube.com/channel/UCNpyBZN-6v94N1LSjCZb7UA/videos

 

 あと3週間ほどで、夏休みがスタートします。

 受験生にとっては合否を分ける1ヶ月と言っても過言ではありません。

 

 東セミの夏期講習では入試に向けて既習範囲を戦略的に復習できます!

 この夏で基礎を鍛え上げることで、2学期以降に安定した成績を取ることができます。

 

 なんと7/17(土)までの入会で入会金無料をはじめ特典をたくさん準備しています!

 こちらからお気軽にお問い合わせください!!

 https://tosemi.jp/request

 

志望校合格に向け、実りある夏休みを一緒に過ごしましょう!!

 

 

理科と数学に強い塾 Tosemi 大野 陽介

 

参考資料元:大分県教育委員会 高校教育課

https://www.pref.oita.jp/soshiki/31210/

資料請求
お問い合わせ