親の背中Blog 保護者様にお伝えしたい!
昔から日本の教育を表す言葉として
読み・書き・そろばんというのがあります。
私はこれが正しい教育法だ!という考えは一切ありません。
東セミの経営理念の一つ(行動理念)である
情熱で生徒・保護者の心に火を灯す
という目的に合致していることを徹底していきたい、という思い一つです。
読み書きそろばんの一つである「そろばん」。
ここでは「計算」という意味で使わせていただきます。
本日の私からのメッセージは…。
計算問題に対しての取り組む気持ちを見直そう!です。
社会に出ても、
「工夫する」ことを
考えることができるかどうかは、
大きな違いに繋がります。
その「工夫」は計算問題でも大きく変わってきます。
誰でも解ける計算問題。
そこからしっかり味わって(楽しんで)いきましょう!
まず、この問題を見てください。
これは令和2年の岩田中の計算問題です。
保護者の皆様は、もしかしたら「これはできて当然じゃない!?」と思うかもしれません。
その感覚は正しい感覚だと思います。
答えは1/25(25分の1)です。
実際に、小学校6年生も多くが正解します。
では、実際の生徒の答案を添付しておきます。
①一つひとつ派(一歩一歩解いていっていますね)
②ちょっと一気派(ある程度頭の中で暗算していますね)
③コツコツ丁寧派(小学校で学習する帯分数をしっかり使っています)
みなさん、どう思いましたか?
全員正解しています。
解けるか、解けないか?
という視点だけで見れば、全員同じ「合格」です。
しかし、です。
それで終わるとめちゃくちゃ勿体無いのです。
中学受験で合格するかどうか?という短期的な目的だけであれば
正解することが正義です。
中学受験をする目的に立ち返ると、それだけでは意味がないですよね。
出題者の意図を考える。
工夫できるところはないかを常に考える。
新しい発見がないかを探す気持ちを持つ。
例えば、今回の問題。
乱筆になりますが、書いてみました。
一言で言えば、「小数のまま計算するところを考える!」です。
途中式は一切不要レベルです。
計算を工夫してといくというのは、
小学校6年生で扱う時間はあまり多くありません。
速さの問題、図形の問題、切断の問題、ニュートン算などの特殊算。
いろんなものが出題されますので、全部練習する必要はあると思います。
ただ、計算の工夫を知らなければ、途中で計算を間違えてしまい、
結果として「算数がわからない」ということになりがちです。
これは本当によくあるんですよね。めっちゃくちゃ本音です笑。
中高一貫校に進学すると、学校のカリキュラムは本当に早いです。
進学後にテスト結果を見て、塾を考えるケースは多いです。
その時、不等式がわかっていないようなのです、とか、方程式がわからないようなんです、
などの相談を受けます。
実際には、その単元ではなく、その手間の計算の段階で間違えているだけの
生徒が本当に多いです。
小学校のうちに、計算を工夫する癖をつけておくことは、本当に大切だと思います。
計算のことは、1学期に無料で行う向陽中対策講座でわたしが
生徒の問題(途中式を見るため)をデータで読み込み、癖を見ていっています。
正解しているか?それとも間違っているか?だけで見ていくと、
スルーしてしまうところを入試からと多いタイミングで気づいてもらう。
そのような組み方をしています。
計算問題は、できて当然!という感覚があると思いますが、
そういうところに算数を得意にしていく突破口も存在することを
ぜひ知っておいてください!
○×だけでは、計算問題が全て義務感満載(笑)となってしまいますよ。
ぜひ、小学校のうちに、その「工夫」を味わっていってほしいなぁと思うわけです。
なお、定期購読し続けているもの。
中学への算数、高校への算数、大学への算数。
万人受けするものではないと思いますが、トレンドと良問が盛り込まれています。
計算問題だけでも良問満載!おすすめです。
https://ts-webstore.net/?mode=f3
最後に余談を。東セミの上野丘突破模試では、web採点を導入しており、
全社員で生徒の答案の採点をしていきます。
今までは問題を見て、正答率というところは頭に入っていましたが、
どのような間違えが多いのか、などは各先生の感覚に頼る部分もありました。
しかし、web採点を導入してからは、タイムリーに、そしてどのように修正していくのかを生徒ごとに分析し、
勉強方法まで落とし込むことができるようになりました。
導入してみて、初めてわかるところでした。
大分の中3生はぜひ東セミの上野丘突破模試を受けてみてください!
より迅速にお子様にあった学習の優先順位・計画を立てることができます!