教育改革の目的2
「ゆとり教育」の失敗
なぜ「ゆとり教育」は失敗したのでしょうか?
さまざまな要因はあるのでしょうが、まず「入試は変わっていなかった」ことがあげられると思います。
アメリカでは「あなたならどうしますか?」という問が当たり前に授業の中で投げかけられます。
「あなたが田沼意次だったらどういった政策を行いますか?」「あなたが井伊直弼だったらどうしますか?」
日本の歴史の授業だったこういった問になるでしょう。
田沼意次が実際に行った政策に対する知識、その時代背景を検証し、その上で自分の考えを論理的に述べる力が必要です。
非常に魅力的な授業に感じます。
しかし、こういった授業では入試では点数が取れないのです。
「であれば入試制度を改革すればよい」というのは至極当然の結論なのです。
センター試験の廃止
つまり、センター試験の廃止に伴う新テストの導入は教育そのものの改革を意味しているのです。
大学が変わる・大学入試も変わる・高校教育も変わると。
シンギュラリティ
シンギュラリティという言葉を耳にしたことがありますでしょうか。
AIが人類の能力を超える地点=2045年のことです。
「2011年に小学校に入学した子供たち(2017年時点の中学1年生)の65%は大学卒業後、
今は存在していない職業に就く」という予測があります。
交通機関のドライバー・レジ・ホテルの受付、20年以内に急激に自動化されるといわれています。
こういった意味でも先ほど引用した指針にもある
「いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、
よりよく問題を解決する資質や能力」を育むこと・はぐくむ教育制度を確立していくことが急務なのです。
まとめ
2回にわたって教育改革の目的というテーマで書かせていただきました。
社会に出て活躍できる人材の定義が「自ら課題を発見し、仮設を立て、解決できる」と変わってきていること。
それに伴う教育改革には大学入試の制度改革が必要であったことについて書かせていただきました。
それではその具体的な中身はどうなっているのか?
それについては、次回以降引き続き書いていきたいと思っています。