大学入試改革4つの変更点(試験の内容が変わる)
新しいテスト(大学入学共通テスト)
2020年に、センター試験が廃止され、それに変わって新テストが導入されていきます。
※2017年の現中学3年生から対象になります。
今のところ、まだまだ議論・検討中であるため、今後、さらに決まっていくと思われますが、
2017年6月での公表されていることをまとめてみたいと思います。
国語と数学は記述式の導入
センター試験では、全てマークシート方式で実施されていますが、
2020年からは国語と数学で記述式問題が出題され、
2024年度以降からは地理歴史・公民や理科分野に広げることが検討されています。
国語と数学の試験について現時点での発表は以下の通りです。
【国語】
・国語では古文・漢文を除く、国語総合から80~120字程度を3問程度出題
・マークシート問題とは別の大問で、試験時間は80分から100分に変更
【数学】
・数学では数Ⅰ、ⅠAの試験の中に、数Ⅰの範囲で3問程度出題。
・マークシート問題と混在の出題で、試験時間は60分から70分に変更
英語は4技能(読む、聞く、話す、書く)を評価
英語は最も大きく変わります。まず、従来では測ることのできなかったSpeaking、Writingの力も見る
4技能(読む、聞く、話す、書く)を評価できるものにかえていきます。
ただ、従来のセンター試験の一日で、【話す】【書く】力を見るのは
英語の試験について現時点での発表は以下の通りです。
【英語】A案とB案が出ています。
・A案:英検やTOEICなどの民間の試験のみを利用する
・B案:2023年までは従来通りのマーク試験+民間の試験でSpeakingとWritingの力を測る
英語では、民間の試験として英検は今年から3級でもWritingの試験が出題され、4技能対応型にどんどん変わっていっています。
合教科、科目型、総合型
大学入試改革は、センター試験の廃止、各科目の出題傾向の変化に留まりません。
将来的には、各教科の区別がなくなり、理系の問題に文型の要素が入ってくるなど、
総合的な要素が入ってくる問題になっていくと言われています。
例えば、理科の問題でも文章読解と英文読解が必要であるなど、
あらゆる教科の知識を使って答えを導くものになっていくというのです。
理科は得意だけど英語は苦手であれば、上記の問題はできないでしょうし、
数学は得意だけど国語は苦手であれば、記述式の説明問題は苦戦するでしょう。
まさに、総合的な学力が求められてくるのです。
まとめ
大学入試改革の2017年6月の段階で分かっていることをお伝えしました。
次回、試験の受験方法について詳しく見ていきます。