教えて!生徒との感動ストーリー その3
みなさま、こんにちは。Tosemiかず家で講師をしている足立です。
今回は、私が2017年度受験で本気で取り組んだ事例を紹介いたします。
灘中学を受験したい!
2016年の10月中旬でした。
当時私が担当を受け持っていた小学6年生の男の子のお母様より、
「息子がどうしても灘中学を受験したいと言っているのですが、
他の塾に移った方がいいのでしょうか」という相談を受けました。
私は、本気で合格したいという希望であるならば、実績もノウハウもある他の塾さんに移るのが、
本人のためには一番いいのかもしれないと思い、そうお伝えいたしました。
ところが、お家での話し合いの結果、その男の子はこのままかず家で私に師事したいという希望が強く、
他塾には移らないという結論になったとご連絡をいただきました。
本気で最難関を目指す!
そこまで言ってくれた男の子とご両親の期待に応えたいと思った私は、
塾長と代表にお願いをして、本気で最難関中学を目指すための了解を得ることができました。
また、成績優秀な別の塾生にも声をかけて、
ラ・サール中と附設中を目指すクラスも同時に立ち上げることにしました。
県外の難関中の受験対策はTosemiでは初の試みとなります。
ここから、私と生徒たちの苦闘の日々が始まります。
すべてを受験にそそぎこむ
毎週火曜、木曜、土曜は小6受験科の通常授業を行っているため、
水曜と金曜にラ・サール附設対策クラスを立ち上げ、
日曜および月曜に灘対策を行っていきました。
他の先生に頼める状況ではなかったため、全ての教科を私一人で指導しました。
とにかく、すでに10月も終わりにさしかかっており入試までの時間がないため、
入試の傾向つかみ、対策を立てるため、
私の空いている時間はすべて過去問研究(20年分)に打ち込みました。
心血を注いで作ったノートは20冊をゆうに超えます。
これだけやれば、傾向と対策は私の中におおよそ構築されるものです。
また、過去問研究を通じて私自身の実力も相当に上がったという実感がありました。
それを生徒たちにすべてを伝えきるかどうかが私の勝負でした。
思考力そのものを強化したい
私の中に攻略法が構築されたとはいえ、相手は九州最難関、全国最難関の学校です。
小手先のテクニックや一夜漬けで突破できるような壁ではありません。
問題のもつ意味や本質にせまる解説をこころがけ、
生徒たちの思考力そのものを一段階ひっぱりあげる必要がありました。
入試問題そのものも、非常に興味深く、またかなりの思考力を必要とするものが多かったため、
子どもたちも楽しみつつも苦しかったと思います。よくついてきてくれたと思います。
まとめ
残念ながら灘中に合格者を輩出することはできませんでしたが、
九州最難関の附設中とラ・サール中には合格者を出すことができました。
短い期間ではあったものの、私も生徒たちもやれることはやりきりました。
また、この挑戦をこれだけ本気で目標に取り組んだ経験は
きっと彼らにとって人生の最高の財産になると思います。
おそらく彼らがそのことに気づくのはもっと先のことになるでしょうが。
彼らは今、中学1年生です。それぞれの中学で、良い友人をたくさんつくほしいと思います。