受験生の大きな悩みの一つが、部活動と勉強をどう両立すればいいのかということではないでしょうか。限られた時間の中でどちらも成果を出すのは、なかなか至難の業です。そこで今回は、文武両道の方法についてお伝えしたいと思います。
スケジュールをきちんと立てる
文武両道には、時間の管理がとても大事になります。部活動は練習や試合など活動予定が予め決められていることが多いので、部活動の時間に合わせて勉強のスケジュールを立てることが多くなるでしょう。
スケジュールを立てるときのコツは、余裕を持ったスケジュールにすることです。あまりきっちり計画を立て過ぎると、すぐに消化できなくなって計画倒れになってしまいます。長い受験生生活の中では、体調が悪いときや、想定外の部活動が入ることもありますから、少し簡単かなと感じられるくらいのスケジュールを立てるようにしてください。
具体的には、「毎日○ページやる」ではなく「3日で○ページやる」といったように、時間の幅を持たせた計画を立てます。これなら一日予定がズレても慌てることなく計画を実行できますし、早めに予定を終わらせれば精神的にも楽になります。
また、週に一日は空白の日を作って、スケジュールのズレを調整する時間を作ります。こうしておくことで計画がリセットされ、翌週からの計画に影響を与えずに済みます。
こまめに計画を見直すことも大事です。テスト結果が返ってきたときや、長い休みの前後は見直しのチャンス。効果的な勉強ができているか、無理な時間設定をしていないかをしっかりチェックし、計画を軌道修正してください。
塾での勉強時間を大事にする
受験生になると、ほとんどの人が塾に通って勉強します。部活動と塾のほかに自宅学習時間も作って勉強するのは、実際問題としてかなり難しいでしょう。ですから、塾の時間をいかに活用できるかが鍵になります。
勉強とは、できないところを見つけて、できるようにすることです。そして、塾の良さは、いつでも先生に質問できることです。ですから、塾では自分が分からないことを積極的に見つけ出し、その場で先生に質問して疑問をきちんと解消しておきましょう。それを家で繰り返し復習することで、着実に成績を上げていくことができます。
集中力を高める方法を見つけておく
忙しい毎日の中で、部活・勉強ともに成果を出すには、集中力が鍵になります。しっかり集中して物事に取り組めれば、いたずらに時間を費やすことなく、短時間で効果を上げることができます。文武両道を実現できる生徒とそうでない生徒では、この集中力に大きな差があるといっても過言ではありません。
ただし、人間は何時間も集中し続けることはできません。誰でも一定時間経てば、集中力は切れてしまうものです。しかし、工夫次第で長時間集中力を維持し、勉強し続けることは不可能ではありません。
具体的な方法としては、集中と休憩を短時間で繰り返す方法があります。たとえば、30分間勉強したら、5〜10分の休憩を挟むというサイクルを繰り返します。慣れてきたら、50分勉強→10分休憩のサイクルにしても構いません。比較的短いスパンで勉強→休憩を繰り返すことで集中力を維持し、長時間勉強することが可能になります。
また、最初に単純作業的な勉強をして集中力を高める方法も有効です。たとえば、漢字の書き取りや計算問題など、比較的単純な勉強からスタートすることで頭が勉強モードに切り替わり、勉強に集中できるようになります。
集中力を発揮できる大前提として、きちんと睡眠を取ることも忘れてはなりません。寝不足のぼうっとした頭でいくら頑張っても、決して集中力は生まれません。部活動で疲れた時などは、無理に勉強しないで、まずは十分に睡眠を取り、疲れを取り除くようにしましょう。
まとめ
部活も勉強も頑張った経験は、大人になってからも大いに役に立ちます。ここにご紹介したようなことを参考にして、ぜひ文武両道を実現してくださいね。