教えて!生徒との感動ストーリーVol.6

2018-04-25 19:12

教えて!生徒との感動ストーリーVol.6

こんにちは。大分市の進学塾、東セミ滝尾教室の尾籠です。

今回の「教えて!生徒との感動ストーリー」は私が担当します。

 

出会いは7年前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入会は、もう冬期講習直前直前でした。しかも、Tさんは中学3年生。

もう高校受験は目の前! 志望校は上野丘高校! 塾での勉強経験なし!

大阪、横浜と塾で計10年以上指導してきて、大分市の進学塾で3年目。

これほどのギリギリ入会は初めてでした。

さて、この短い期間でどう彼女と向き合っていくか、

まずはコミュニケーションからですが。

 

彼女のテスト答案などを見ると、

学校から出された課題は丁寧にやっていることがうかがえました。

でも、社会の歴史など、知識を詰め込むだけになっていることも見て取れました。

それを伝えた数日後、彼女の方から、

「先生、話を聞いてくれますか」と思いつめた顔で。

 

「ちゃんとやってるつもりなのに、

今まで負けることがなかった人にも成績で抜かれたり、

どうしていいか、わからないんです。」

Tさんは涙ながらに話してくれました。

 

後に、「なんで、知り合ってすぐの先生にそこまで話す気になったの?」と尋ねると、

「先生なら、ちゃんと聞いてくれそうな気がしたから。」だそうでした。

 

ともかく、彼女の本気さがひしひしと伝わり、

勉強や精神面で足りないところをアドバイスし、

毎日通って頑張った自習時間も、時間の許す限り付き合いました。

 

 

あと1点が…

そして、まず迎える入試一発目、私立特奨の結果は…1点足りず、不合格。

応用力の弱さが響きました。

それでも、次の私立一般なら特奨を取れるという期待は強くなりました。

しかし、残酷な結果が彼女を待っていました。

それは、またもや1点差の特奨不合格。

その結果を学校の担任から渡されるとき、

「日頃の行いの結果だ。」という言葉が彼女をどん底に突き落とし、

塾ではずっと泣き続け、もう勉強する気力も失ったようでした。

志望校をあきらめてもおかしくないくらいに。

 

 

 

 

 

 

自分と自分の努力を信じて欲しい。

それでも、彼女はもう一度頑張り始めました。

頑固なところもあるので、お母さんとよくケンカにもなっていたようですが、

愚直に受験勉強をやり続けました。

 

私が彼女に伝えたのは、Tさんを、Tさんの努力を信じているということ。

たとえ、試験で結果が出なくとも、

それまで頑張ってきたTさんが、今度こそ報われると、

ご家族や友達に負けないくらい信じていることでした。

自分を、自分の努力を信じて欲しかったのです。

 

また、これからも大分で塾講師として生こうとする自分としても、

彼女を合格させられなければ、その資格はないという覚悟を抱きもしました。

 

いよいよ、県立高校入試。受験を終えたTさんは、

とにかくやるだけやったという表情でした。不安と充実感の入り混じった顔。

数日後、それは最高の笑顔になって、私の前に現れました。

見事、上野丘高校合格!

この時ほど、努力で成功を勝ち取った人の美しさを感じたことはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学生になってからも、何かと近況を伝えてくれるTさん。

もう卒業を控える学年ですが、

いろいろと世界を広げ、やりたいことも見つかりつつあるようです。

彼女なら、どの分野でも自分の道を切り開いていけると信じています。

 

Tさんからは、むしろ私が教わったと思っています。

努力の大切さ。これからも生徒たちに伝えていくのが私の使命だと思っています。

みんなもとことんやってみよう! 全力で応援します!

 

大分市の進学塾 東セミ滝尾教室 尾籠

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