AIリテラシー

2025-12-02 12:00

中学校に入学して最も困る教科は・・・

学年が進めば、得手不得手がはっきりとしますが、最初の方に生徒たちが苦戦する科目は社会かなぁと思っています。実際に、2025年度のある中学校の中1生の学校平均点を見ると、社会はやはり苦戦しています。

 

 

社会は昔に比べて圧倒的に覚える量が増え、小学校のときからの連続性も高まっているので、ワークだけではなかなか点数にもならない。そこで、先日行われた定期テストに向けた社会のテスト対策プリントを、Gemini(Googleの生成AI)で作ってみました。

 

(テスト対策プリント一部抜粋)

 

【作り方】

・社会の教科書をPDF化する
・Geminiに「テスト勉強用 太字部分を( )埋めにして100問作って」と依頼
・答えも同時に作成してくれる。

 

ちなみに、英語も

・教科書テスト範囲をPDF
・単語、並べ替え、英作文、内容把握の問題を50題つくって
で同じようなものを作成してくれます。

 

生徒たちに聞くと「バッチリ出たー!」ということ。そもそも教科書からそのまま問題を作っているので当然なのですが、嬉しい声を聞けてよかったです。

 

生徒自身がAIを使いこなせるようになると、テスト対策教材を自ら作るだけでなく、受験直前期の英作文採点自己推薦の書き方サポートなど、ありとあらゆるもので大活躍してくれそうです。

 

北欧などの一部の国で紙教材へと再帰が起こる中、日本ではGIGAスクール構想ということで、2030年度からはデジタル教科書の正式導入が決まりました。教科書がデジタル化すれば教科書を音声で聞いたり書き込んだり編集したり、色々を便利になる部分もあるんでしょう。ただ、「教育の情報化」の真っ只中の生徒の様子を見ると、教科書を学校のiPadで写メで撮り塗りつぶして勉強していたりするわけです。それをするぐらいなら、生成AIに効率的な問題を作成させて集中的に演習する方が良い気がします。そういった意味で一番重要なのは、AIの活用方法についての教育ではないかと思っているのです。

 

何を使うかよりも、どう使うか。

 

先生には質問できないという引っ込み思案な生徒にも何度でもどこからでも丁寧に教えてくれるAI(ChatGPTもGeminiもまだまだ情報が正しいかというとそうではないですが)、必要な問題を大量に作ってくれるAI、答案の添削をしてくれるAI、それらを使いこなす力「AIリテラシー」が成績向上と自立学習に不可欠なスキルとなると強く感じています。

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