中学受験をする小6生たちは最後の追い込み。過去問を多く解いています。そんな時に生徒たちに口を酸っぱくして言っていること。まず「やり直し」をする。そして「解き直し」まですること。
東セミでは、この「やり直し」と「解き直し」を明確に分けて指導しています。まずこの2つの言葉についての違いから。
やり直しとは?
目的:間違えた問題や正解したけど自信がない問題を理解するための作業。その日のうちに「なぜ間違えたのか」を把握して、知識の穴を埋めること。
方法:解答や解説を読んで理解し、答えを赤で書き写す。
解き直しとは?
目的:一時的にわかったことを、できるようにしていくこと。時間をおいてできるようになっているか確認していくこと。
方法:間違えた問題にチェックを入れておき、「初めてみる問題」だと思って、もう一度解いてみて解けるようになっているかどうか確認をする。解き直しとは、ようするに【わかる】から【できる】に変える学習です。
追い込み期になると、今まで以上にたくさんの問題を解くことが多くなります。だからこそ、「やりっぱなし」にはしない。解けるようにしていくことが大切です。どんどんどんどん解くと頑張っている気にはなるんですが、間違えた問題を自力で本当に解けるようになっていっているかがいちばん大事なポイントです。
【わかる】と【できる】は理解レベルに相当の差があります。中学受験では過去問のやり込みが合否に大きく影響を与えます。仮に初めて解いた時にあまり解けなくても、それが「解き直し」まで行って、【できる】ようにしていった生徒は最後に強い。
【できる】ようになったはずのところもしばらくしたら、答えを見たら何とか【わかる】、に戻ってしまいます。受験校の過去問を、解き直しをしていつでも自力で【できる】ようにしておくこと。これが最後の追い込みでやるべき学習、合否を分けるポイントです。
