先日、河合塾が行った高校教員アンケートで、観点別学習状況の評価に対する高校教員のアンケート結果が公表されました。
現状の学習指導要領での評価は以下の通りになっています。
①知識・技能 ②思考・判断・表現 ③主体的に学習に取り組む態度
2030年度から実施予定となる次期学習指導要領改訂では、「③主体的に学習に取り組む態度」の部分を評定に反映させない方向が示されましたが、それについて、8割の高校教員が賛成しているといった内容でした。
今や大学受験も、9月、10月から行われる推薦入試を受けていくのが当たり前の時代。主体性を客観的に数値化することは評価が難しく、また、それによって評定平均値が変わってくるとなると、先生方の負担も大きいわけです。
2020年まで使われていた、旧観点別評価では、
①関心・意欲・態度 ②思考・判断 ③技能・表現 ④知識・理解
の順となっており、評価基準において「関心、意欲、態度」の重要性が、評価の最重要項目となっていました。そのため、学校のテストの成績が振るわなくても、提出物や発表など逆転の余地はあったわけです。
今の学習指導要領の、①知識・技能 ②思考・判断・表現 ③主体的に学習に取り組む態度 の順になってからは、明らかに通知表のつき方が変わってきました。
まずはテストで結果を出していくことが前提と。
2030年以降、ますます学校のテストで結果を出すことが重要になっていきそうです。