2024年度に実施された英検の受験者総数は約450万人で、過去5年間で約15%増加しています。小学生以下の受験者数も全体の12%で、受験者数は増加傾向。高校生の受験者は10年間で約1.8倍に増加し高校生受験者数は133万人!特に準1級の受験者は過去10年で約8倍に増加しています。
そんな英検なのですが、なぜこんなにも受験者が多いのか。
1。学年ごとの目標設定がされていること
3級が中学卒業程度、2級が高校卒業程度というのは、これ以上ないくらい分かりやすい!
2。級による英語力が区切られていること
そのことによって、大学受験でも使えるわけです!
特に、2。の理由が、近年高校生の受験生が増えている理由になっています。

英語検定HP(https://www.eiken.or.jp/eiken/about/)より
今日は、英検の大学受験の実情について軽くお話しします。
現在英検は、先日の記事「大学入試の主戦場」
の推薦入試の出願資格になっていたり、一般選抜の加点になったり、多くの大学で優遇措置があります。
優遇措置としての種類は大きく5つ。
出願:英検の指定級の取得がないと出願自体ができない
免除:英検を取得していることで、既に一定の英語力を有していると判断されるため、英語試験等の一部、または、すべてが免除
換算:英語の試験の得点として換算、当日に受けた英語科目試験の得点を比べて良い方が用いられるケースもあり
加点:外国語試験の得点に加点
参考:試験や書類選考などで、合否判定の際の判断材料
有名なところで英検2級取得で宮崎大学の2次試験の英語が免除(満点換算)や、広島大学での英検準1級取得で共通テスト見なし満点(総合型選抜で受験でも10〜25点加点)、鹿児島大学での共通テスト英語25点加点、長崎大学で共通テストで満点扱いなどがあります。
それでは、英検の級別取得のおすすめな学年と目安はどうなのか。
中3までに英検3級。
これは理由があって、高校生で初めて英検を受けるとなると、3級は受験者のほとんどが中学生。ならばと準2級にすると、初めてで準2級スタートはやっぱり難しい。
ですから、中3までに英検3級を取得しておいてほしいわけです。
高1で英検準2級、高2で英検2級、そして、高3の1学期までに英検準1級。
が理想的です。高3の1学期に準1級を取れれば、総合型選抜、学校推薦型選抜にも使えますし、英語力がその時点で完成していれば、大学受験に向けて、他の科目に力を入れて行くこともできるわけです。
一昔前に比べて、英検を持っておくことの価値が高まっています!
