お子様の1日の読書時間はどのくらいでしょうか?
中3生はこの時期、入試の過去問を解いていくことも多いのですが、論説文ならまだしも、それよりも読みやすい小説であっても登場人物の状況やストーリーがあまりよくわかっていないのでは?と思うことがたびたびあります。授業の始めに、ざっくりと話をまとめてみると、どうも違う内容で捉えていることがあると。
数年前にベストセラーになった、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著)という本がありましたが、まさにそんな感じです。
さて、今年の10月にベネッセコーポレーションから、
「読書をしない」子どもは10年前と比べて1.5倍に増加
という記事が発表されました。

2024年に1日の読書時間が0分と答えた人の割合は52.7%、2015年は34.3%だったので、およそ1.5倍に増えたということになります。小1〜3生ですでに読書をしないと答えた割合が33.6%、そして学年が上がるについて、その割合も増加していきます。昔に比べて圧倒的に読書量が減っているんですね。

読書時間が減っていく一方で、どんどん増えていっているのがスマホの利用時間。スマホの使用時間が増えれば、その分他の活動の時間が少なくなるのは当然と言えば当然なわけですが。
さて、読書は良い!ということはよく言われていることですが、具体的にどういったことが良いのでしょうか。
読書の効能は単なる知識習得だけではありません。スマホ利用の増加で「読書時間0分」の子供が増える中、最も重要なのは文章や会話の真意を掴む「要点読み取り力」です。文章には強弱があって、その強と強を繋いで要点を抑えていく。これは何も文章に限ったことではなく、会話でも大事な部分と補足や説明といった強弱がある。その強弱がわかっていないと、相手の本当に言いたいことを汲み取れない。で、誤解すると。
最近では、さまざまな「切り抜き動画」が拡散されています。それをみたときに相手の真意を読み取る力も、読書によって培われていきます。
読書習慣の形成には保護者の方の関わりも大きいです。連休や長期休暇があるときに、本屋に一緒に連れて行ってあげる、これだけでもだいぶん変わってきます。ぜひご家庭にお子様が手に取れる環境を用意してあげてください。
