【2030年度改訂】これからの学校はどう変わる?

2026-09-01 13:00

【2030年度改訂】これからの学校はどう変わる?「情報教育」とAI時代に求められる力

今回は、保護者様や小中高生の皆さんにぜひ知っておいていただきたい「これからの学校教育の大きな変化」についてお話しします。ニュースでも話題になっていますが、2026年8月31日に文部科学省から、2030年度からスタートする新しい学校の学びのルール(学習指導要領)の案が発表されました。

「情報」がすべての学びの基本に!新しい教科も誕生

今回の見直しで一番大きなポイントは、「情報を探して上手に使いこなす力(情報活用能力)」が、すべての教科の基本として位置づけられたことです。

小学校では3年生から「総合的な探究の時間」の中に「情報の時間」が新しく作られます。中学校では現在の「技術・家庭科」から技術が独立し、「情報・技術科」という新しい教科が生まれます。

さらに、今回のルールでは初めて「授業でのAI活用」が認められました。例えば英語の授業で、AIを相手にして「恥ずかしがらずに英会話の練習をする」といった使い方が考えられています。 一方で、ネットのウソ情報を見抜く力(メディアリテラシー)や、SNSで自分と似た意見ばかりが表示されて考えが偏ってしまう仕組み(エコーチェンバー現象)を理解するなど、AIやネットを安全に使いこなすための勉強も本格的に始まります。

実際に東セミで子どもたちの指導をしていると、今やAI(ChatGPTやGeminiなど)は勉強を助けてくれる力強い味方になっていると感じます。ただ、AIを「自分の頭で考えるためのサポート」として上手に使わないと、学生時代という大切な時期に「自分で考える力」や「自分の言葉で表現する力」を育てる機会を逃してしまうことにもなります。

■ 学校ごとに時間割が変わる?「授業時間の自由な調整」

もう一つの大きな変化が、学校の判断で授業時間を柔軟に変えられる仕組み(調整授業時数制度)のスタートです。

それぞれの学校の判断で、教科の授業時間を最大15%ほど減らし、その分を「自分の興味を深める探究学習」や「苦手な教科の個別学習」、さらには「先生たちの学習指導の準備」などに充てられるようになります。クラス全員が全く同じペースで一斉に学ぶ形から、生徒一人ひとりの得意・不得意にあわせた学びへと変わっていきます。

■ なぜ今「情報教育」が必要なの?(AI時代に大切な力)

AIが身近になった今の社会では、あふれる情報の中から正しいものを選び、活用する力がどうしても必要です。

しかし、単にパソコンやAIを使えればいいというわけではありません。本当に大切なのは、AIにはできない「人と協力しながら難しい問題を解決する力」や「自分なりの考えをしっかり生み出す力」です。 国語で「話す・書く・読む」のつながりを大切にしたり、一回限りのテストの点数だけでなく、日々の努力や学習の成長プロセスをしっかり評価する仕組み(形成的評価)へ見直したりするのも、すべては「人間ならではの考える力」を育てるためなのです。

■ 今、意識すべきこと

2030年度の実施までの間にさまざま変更も加えられていくと思いますが、28年度からすでに先行実施されていく内容もあります。キーワードは「人間ならではの考える力」ですね。

2014年に、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が、今後20年以内に消える職業リストが発表されました。既にそこから12年が経っています。消える職業と生まれる職業。自分の子どもたちが将来何をするのか、自分たちの時代にはなかった仕事や将来の考え方を、大人もアップデートしていく必要があります。

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