中学生の定期テスト、勉強は1か月前から。直前の丸暗記が通用しない理由

2026-10-27 12:00

中学校の定期テスト対策は、1か月前から小分けに始めるのが、いちばん確実です。たとえば、ある中学校の中1では、5科目のテスト範囲が約360ページもありました。直前の1週間で詰め込むと1日51ページ、4週間なら1日約13ページです。

学校によりますが、定期テストは11月〜12月に行われることが多く、今ごろがちょうど「1か月前」です。この記事では、東セミが親子勉強会でお伝えしている4週間の進め方を、中学生の保護者向けにご紹介します。

定期テスト対策は、なぜ1か月前からなのですか?

理由は、範囲の広さです。小学校のテストと違い、中学校では約3か月分の内容が、一度に出題されます。

定期テスト対策の開始時期別に見た、1日あたりに必要な勉強ページ数のグラフ(4週間前なら約13ページ、1週間前なら約51ページ)

実際、中学生の保護者100人への調査(DeltaX「塾選」、2024年3月)では、勉強を始める時期は「2週間前」が約37%、「1週間前」が約29%でした。合わせて約66%で、約7割が1〜2週間前の開始です。

一方、世界の研究を整理した論文(Dunlosky et al., 2013)では、10種類の学習法のうち、効果が高いと評価されたのは2つだけです。「練習テスト」と、学習を日にちに分ける「分散学習」でした。つまり、小分けにして何度も解くやり方は、研究でも支持されています。

定期テスト対策の4週間は、どう進めますか?

東セミの親子勉強会では、次の順番をお伝えしています。範囲表が配られるのは、1週間前です。それを待たずに、習ったところから始めます。

時期やること
4週間前今日まで習った範囲の復習を始める。英語・数学のワークを、ノートに解き進める
3週間前英語・数学のワークが半分ほど進んだら、理科・社会・国語にも広げる
2週間前復習の2回目をする。暗記する内容は、この時期までに仕上げる
1週間前範囲表が届く。増えた2〜3ページ分を足し、印をつけた問題だけ解き直す

ワークを解くときは、解けなかった問題に、必ず印をつけます。解けない問題こそ「金の卵」で、直前に見直すのは印のある問題だけになります。

保護者は、どう支えればよいですか?

  • 「勉強しなさい」と言わない:テレビを消し、スマホはリビングで充電するなど、環境を整えましょう。
  • 決めた時刻までは、信じて待つ:時刻を過ぎたら「あれ、過ぎたけど?」と一言だけ伝えます。
  • 点数より、やり方をほめる:1か月続けた習慣そのものを認めましょう。

また、徹夜はおすすめしません。記憶は寝ている間に定着するため、テスト前の夜は、しっかり寝ることも大切な準備です。

定期テストでいちばん価値があるのは、100点ではありません。「自分なりの勉強法」を身につけることです。勉強のやり方は、「5つの勉強レベル」の記事もご覧ください。

出典
・DeltaX「塾選」中学生の保護者へのテスト勉強調査(2024年3月)
・Dunlosky et al.(2013)Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques

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