みなさん こんにちは。
大分・宮崎の学習塾 佐藤です。
台風一過、ずいぶん秋らしい気候になりました。
個人的に 朝の『凛とした』感じ大好きです。
しかし生徒に話をすると…
→『意味わからんし』 (涙、成績はいいのになぜ!?)
じゃあ6月梅雨の時の独特のにおいってわかる
→『雨嫌い』(涙涙、このまえ偏差68だったよね!?)
なかなか伝わりません…。
それでもめげずに伝えます!
さて、先週より2020教育改革の目玉の一つ
『非認知能力』
にスポットを当てて、書き込みをしています。
ところで…今回のキーワード『非認知能力』って何???
というみなさんもいらっしゃると思いますので、今回はそのあたりから。
1、非認知能力って何? その1
『非認知能力』が注目されるようになったのは2000年にノーベル経済学賞を受賞された、シカゴ大学のジェームス・ヘックスマン教授の幼児教育の研究からでした。
この研究は就学前の幼児教育を行った子どもと、何もしなかった子どもを比べた時、高校卒業率、平均所得、生活保護受給率、犯罪率などに大きな差が現れたというものです。
さらに対象の子どもたちを長期間追跡調査し、40歳時点で比べた結果修学前教育を受けた子どもたちは、受けなかった子どもたちに比べて
・高校の卒業資格 ∔20%!(アメリカの高校卒業率は日本より低いですよ)
・5科以上の逮捕歴 -19%!(アメリカは逮捕されてもやりなおしがきく国です!)
・月収2000$を超える ∔4倍!(今のレートで…108.18×2000=216900円ぐらい)
・マイホーム購入率 3倍!
要するに人生に好影響をもたらした!という結果が得られました。
2、非認知能力って何? その2
なるほど!その誕生はわかりました。でもね…結局は何?
確かにですね。
もう少し具体的にお話ししますと…
『テスト結果』『IQ(知能指数)』などテストで測られる数値化された能力ではなく、
『くじけない心』
『想像する力』
『コミュニュケーション力』
『問題を見つけ解決する力』
『行動する力』
『やりぬく力』
『我慢する力』
などで総括すると…『生きる力』
というわけです。
これから先、どう変わっていくかわからない時代になります。その際にこれらの力があればどのように環境の変化があって、目の前に大きな問題が立ちはだかっても、あるいは社会に出た際、折れない強い心で、自分の力で問題を解決して前に進んでいくことができますよね。
ご自分のお子さんが、『正解のない問題に自分らしく立ち向かって解決していく姿』を、保護者の皆さんは期待しているのではないでしょうか。
この力を持つために、主体性・柔軟性・想像力・自制心・自己肯定感・自信・回復力(精神的・肉体的)やりぬく力・社会性・協働力・共感力などが求められます。
すべて学力とは異なる力です。2020年教育改革、非常に奥が深いです。
次回から、私たち大人がどのように接していけばいいのか一緒に考えていきます。
キーワードは、子どもに接する私たち大人の『質問力』です。