今回は、大分の学習塾、東セミの神谷が、
一人一人の創造の力を育てるアクティブラーニングについてお話します。
2020年の大学入試改革を目がけて大学入試・高校入試が年々変化し、
知識偏重型の入試は思考型・表現型の入試へと変化、“個”の中の“創造力”を重んじる試験が現れ出しました。
今まで求められてきた力、これから求められている力
膨大な量の問題をミスなく解けるか、高度な知識を身につけられるか、難解な問題ができるか、
これが今までの入試で問われてきた事でした。
入試が難しいとされる旧帝国大学等では、以前より思考型・表現型の問題が出題される事もありましたが、
近年の入試では全国各地の大学でこの形が出題されています。
この思考型・表現型といわれる問題は知識が豊富であっても解く事は厳しい。
「あなたならば、この問題をどう捉えて、どのように解答を導くのか。
また、その解答の正当性はどうなのか」を聞いてきたりするのです。
もちろん答えはいくつか用意されてはいますが、そこに“個の考えが入っている事”が大切です。
「どう考えますか?」、「意見を述べなさい。」といったフレーズが数多く見られます。
アクティブラーニング(AL)で“思考(考え)”と“意見”を育てる
他の回でお話しているため、なぜ今アクティブラーニングが必要なのかは割愛致しますが、
これからの時代を生き抜くための資質・能力(知識・理解・思考力・判断力・表現力・主体性・人間性等)を
身に付けさせる手立てがアクティブラーニングと理解すると分りやすいです。
今、学校現場で行われている事は、スライドや、起きている事象・現象・事件等について、
それぞれが考え発表するというスタイルが多いようです。
これらの意見に正しいも正しくもないので、うまい着地ができたりできなかったりというのが
学校の授業でもモヤモヤしているところのようです。
しかし、これは着地を考えるから悪いのです。着地ではなく、
「より考えが伝わりやすかったのはどれ?」とか、「その現象の深いところ(多角的視点)で考えていたのはどれ?」とか
となると評価しやすくなってきますよね。
アクティブラーニングとは“答え”というよりは、“工程とか感性とか主観とか”を鍛えるものなのです。
私たち大人が今までの入試から脱却する
今の学習の延長線上では世界に取り残されてしまう事が確実と考えられたため、
センター試験が廃止され2020年から新テストが導入されることになりました。
入試の運営上、ガラリと変えるのは難しく、未だ反対意見も強いのが現状で様々二転三転しています。
しかしながら、この新しいアクティブラーニングを飲み込めた生徒が、
入試に打ち勝ち、そしてこれからの日本を背負っていく事は間違いないでしょう。
できる事は、
① 普段から自らの意見を発信する
② 常日頃から、夢・志作文を書く
③ 型のないものを求められるからこそ、基礎基本を徹底して抑える
でしょう。一朝一夕に成長する事は難しいので積み重ねが肝要ですね!
アクティブラーニング(AL)の場を数多く持つことが入試成功の秘訣!
大学入試も新テスト(アクティブラーニングで身に付けた力を測るテスト)の体制に変化してきています。
これから受験を向かえる皆さんは学年が若ければ若いほど、新テストに変わっていきますからAL学習が必要になってきます。
学校の授業はもちろんの事、そういったイベントやアクティブラーニングを行っている塾等を活用するとよいでしょう。