国が約3,000億円の基金で進める公立高校改革で、10月23日に新たに23校が選ばれ、全国158校がそろいました。大分・宮崎・福岡にも、理数系の学びを強める高校が入っています。今の中学生にとっては、志望校選びの新しい材料になりそうです。
ただし、新しいコースがいつ始まるのか、入試が変わるのかは、現時点で発表されていません。この記事では、わかっていることとまだわからないことを分けてお伝えします。
公立高校改革とは、どんな取り組みですか?
背景には、私立高校の授業料の実質無償化があります。そこで国は、改革の先導役になる学校を選び、2026年度から3年間、施設整備費や人件費などを支援します。

- エッセンシャルワーカー育成:工業・商業など専門高校の強化(エッセンシャルワーカーは、社会を支える仕事の担い手)
- 理数系人材育成:普通科などで理数の学びを強める。全国43校、支援は合計約650億円
- 多様な教育機会の確保:遠隔授業などで、学びの選択肢が少ない地域にも学べる場をつくる
理数系では、2040年までにすべての普通科で文系と理系をまたぐ学びを入れ、生徒の割合を文系・理系でおおむね50対50にすることをめざします。
九州の採択校では、何が行われますか?
理数系の採択校として、3つの県に次の高校が入りました。お住まいの県の行をご覧ください。
| 高校 | 計画の中身と国の支援の上限 |
|---|---|
| 大分 情報科学高校 | 高度IT人材と理数系人材を育成。「ITリーダー育成コース(仮称)」などを新設する計画 上限:11.1億円 |
| 宮崎 宮崎大宮高校 | 理数探究を中心に、文系と理系をまたぐ学びを展開。地元企業・大学・卒業生が探究を支える 上限:12.1億円 |
| 福岡 宗像高校 | 宇宙・AI・環境・半導体などの探究。放課後に、大学や地域と連携した理数学習の支援も行う 上限:17.7億円 |
なお、上限額は国が示した支援の上限で、実際の支給額ではありません。
公立高校改革は、今の中学生の進路にどう関わりますか?
現時点でわかっているのは、この3校が今後3年で、理数系の設備や学びを手厚くする計画だという点です。一方、新コースの開始時期や、募集人数・選抜方法がどうなるかは、まだ確認できません。
- 理数系に興味があるお子さんは、志望校の見学先に入れてみる
- 学校や県教委の発表を、公式サイトで確かめる
- 進路の方向性は、国が力を入れる17の戦略分野の記事もご覧ください
志望校選びで迷ったときは、東セミの教室にご相談ください。
出典
・文部科学省「高等学校等教育改革促進事業 採択結果一覧」
・大学ジャーナルオンライン(2026年10月25日)
・読売新聞(2026年10月23日)
・大分県立情報科学高等学校の発表
