福岡県教育委員会は2026年10月、2027年度の県立高校入試の要項を公表しました。一般入試の「第2志望校制度」が、全日制のすべての県立高校に広がります。大分・宮崎の仕組みとあわせて解説します。
この記事の要点
- 福岡では、全日制のすべての県立高校を第2志望校にできます。
- 大分では、一般入試で第三志願まで出願できます。
- 宮崎では、2027年度は原則1校への出願で、2028年度から複数志願制が始まります。
福岡の第2志望校制度は、どう変わりますか?
この制度は、一般入試で、第1志望とは別の県立高校を1つ志願できる仕組みです。2027年度から、主に次の点が変わります。
- 対象:全日制のすべての県立高校(これまでは指定された学校・学科のみ)
- 学区:学区外の高校も選べます
- 検査:学力検査を受け直す必要はありません
- 出願:第1志望と同時(2月10日〜19日)。倍率の発表前に決めます
- 変更:倍率の発表後の志願変更期間(2月22日〜26日)に、1回だけ変更・追加できます
ただし、第2志望校で選考されるのは、第1志望校で不合格となり、第2志望校に欠員(定員の空き)がある場合だけです。なお、推薦入試や特色化選抜では使えません。
大分・宮崎の仕組みとは、どう違いますか?
| 福岡 (2027年度) |
大分 (2027年度) |
宮崎 (2027年度) |
|
|---|---|---|---|
| 仕組み | 第2志望校制度 | 第二志願・第三志願 | 同じ高校の別の学科を第2・第3志望に (一部の学科は別の高校の普通科なども可) |
| 志願数 | 別の高校1校 | 最大3校 | 原則1校 |
| 出願時期 | 第1志望と同時 (倍率の発表前) |
第一志願の志願者が確定した後 (倍率がわかってから) |
第1志望と同時 (倍率の発表前) |
| 出願期間 | 2月10日〜19日 ※志願変更期間(2月22日〜26日)に1回だけ変更・追加できる |
2月22日〜26日 | 2月12日〜18日 ※志願変更期間(2月22日〜24日)あり |
| 条件 | 第2志望校に欠員があるときだけ | 県教育委員会が発表した募集校・学科のみ。定員に達した学科は選考なし | 別の高校を受けるには、欠員のある学校の二次募集へ(3月18日〜19日に出願、3月23日に検査) |
3県で特に違うのは、第2志望を出願する時期です。
- 福岡・宮崎:第1志望と同時に出願(倍率の発表前)
- 大分:2月18日に倍率がわかってから、2月22日〜26日に出願
また、大分では、第二・第三志願でも学力検査の点数を使います。ただし、面接などがある学校は、指定日に受検が必要です。
一方、宮崎の出願は原則1校で、第2志望は同じ高校の別の学科です。
- 理数科など一部の学科を第1志望にすると、別の高校の普通科なども第2志望にできます
- 第1志望で不合格のときは、欠員のある高校の二次募集を受けられます

宮崎は、2028年度入試からどう変わりますか?
宮崎県教育委員会は2026年8月31日、2028年度入試からの新しい仕組みを公表しました。推薦と一般を、2月上旬に実施予定の「前期入学者選抜」に一本化し、第1志願(1校1学科)に加えて、第2志願として1校3学科まで出願できる「複数志願制」を始めます。
第2志願の高校で検査を受け直す必要はありません。つまり、今の中学2年生からは、宮崎でも福岡と同じように別の高校を第2志望にできるようになります。
第2志望校を考えるとき、ご家庭でできることは?
- 第1志望だけでなく、第2志望校も早めに見学しましょう。
- 「欠員があるときだけ選考される」点を、親子で確認しましょう。
- まずは第1志望に合格できる力をつけることが、いちばんの近道です。
東セミは、大分・宮崎・福岡に教室があります。そのため、県ごとの制度をふまえた志望校選びのご相談ができます。お気軽にご相談ください。3県の入試日程は、大分・宮崎・福岡の公立高校入試を比較した記事をご覧ください。
出典:
・福岡県教育委員会「第2志望校制度について」
・大分県教育委員会「令和9年度大分県立高等学校入学者選抜の実施要項」
・宮崎県教育委員会「令和8年度宮崎県立高等学校入学者選抜実施細目」
・同「令和9年度県立高等学校生徒募集(日程)」
・宮崎県教育委員会「新たな宮崎県立高等学校入学者選抜実施方針」(2026年8月31日)
